しかし、交差反応がある場合に、双方にアレルギー症状が出るとは限りません。 最近、このゴム(ラテックス)アレルギー、またはこれに関連した果物によるアレルギー(ラテックスアレルギー・フルーツ症候群)が急増しています。 ラテックス含有ゴム製品• 検査結果では陰性だけど、気になる食材がある場合は食べた物と量、時間、調理法、子供の様子などを記録しておくんです。
19国立医薬品食品衛生研究所療品部では、天然ゴム製品の安全性試験や患者診断法の確立に不可欠な、ラテックスアレルゲンに関する研究を進めています。
206users• これこそ、矢上教授が仰っしゃるコーティングゴム手袋した。
花粉と果物などのように異なる物質であっても、アレルゲンとなるたんぱく質の構造が似ている場合があります。
ヒリヒリ感や水平状の割れ目などを生じることもあります。
最近は医療従事者の場合と同様にラテックスフリー(パウダーフリー)製品の普及で減ってきています。
症状としては、新鮮な果物や野菜を食した際に出現する、口腔・咽頭を中心としたアレルギー反応(口腔アレルギー症候群、Oral Allergy Syndrome:OAS)が特徴的です。
分娩中のアナフィラキシーの例があります。
この場合、ラテックスアレルギーが先に発症して、果物などの特定の食物アレルギーを合併する場合が多いのですが、中には、果物などの食物アレルギーからラテックスアレルギーを誘発することもあるようです。 アレルギー対策がされているので、ラテックスアレルギーだけど、どうしてもゴム手袋を使う必要がある人は、 コーティングゴム手袋を使いましょう。 一般に花粉症の方とゴムアレルギー =ラテックスアレルギー の方に起こりやすいとされています。
14果物では、特にバナナ、アボガド、キウイ、栗がラテックスとの交叉抗原性が高いようで、いずれもアナフィラのような強い症状として出る場合が多い食品です。
環境に優しい製品を選ぶことが、体にも優しくなりますね。
ですが、上に示したようにトマトやポテトもリスクが高いんです。
〇 ハンノキ花粉症の方は、リンゴ・モモ・オレンジ・マンゴー・トマトで起こりやすいです。 以下に該当する方は、ラテックスアレルギーについて医師の診断を受けておくことをお勧めします。
15医療用具には天然ゴム成分が含まれていることの表示が義務づけられていますので、医療機関を受診するときは医師・看護師に伝えて医療用具を選んでもらうようにします。
[20] 矢上 健: 天然ゴム製品のアレルゲン性試験, 医療材料・医療機器の安全性と生体適合性", 土屋利江(編集), 第1章第2項, シーエムシー出版, 東京, pp. ラテックス・フルーツ症候群と呼ばれ、口の中がピリピリとしたり、違和感を感じることがあります。
また、ゴムアレルゲンが付着したパウダーが空気中に飛散することによるアレルギーもある。
農園で栽培されているゴムの木は、傷付けや植物ホルモンの適用等、様々なストレスを受けていることから、生体防御に寄与するような蛋白質群を多量に誘導しているのではないかと推測されます。 [2] 池澤善郎 編: 特集 Oral allergy syndrome, アレルギー・免疫, Vol. 1791RT• 検査は、まず病歴の聴取と血液検査を行います。 そのため、欧米では、医療従事者が喘息・アナフィラキシーショックの症状を起こすため、職業を変更せざるをえなくなり、訴訟問題となっている例があるようです。
5花粉アレルギーのある人が、その花粉と似たアレルゲン(たんぱく質)をもつ果物などを食べた場合に、交差反応(下記参照)をおこして発症するものです。
ISBN4-88231-417-7 C3047 [21] 矢上 健, 蓜島由二, 土屋利江, 冨高晶子, 加野尚生, 松永佳世子: プロテオミクスの手法を用いたラテックスアレルゲンの解析, , Vol. なお、石油を原料とする「合成ゴムラテックス」の製品では、タンパク質は含まないため即時型アレルギー反応の原因とはなりません。
[5] 矢上 健, 佐藤道夫, 中村晃忠: , 衛生試験所報告, 111, 84-87 1993. このアレルギーの原因となるラテックスタンパクは、植物が自ずから保護するためにもっている生体防御タンパクだそうです。
ラテックスフルーツ症候群の対策 【主治医が見つかる診療所】の放送内で、ばんたね病院:矢上教授が教えてくれた、ラテックスフルーツ症候群の対策は2つです。
そして、万が一、軽度でもラテックスアレルギーが判明した場合、普段の生活に支障がない状態でも、できる限り、ゴム製品を排除します。
天然ゴムを素材とした製品に触れたり着用した際に引き起こされるアレルギーですが、そのアレルゲンとなるのがゴムの木の樹液に含まれるタンパク質です。
215users• また、バナナやアボカドなどに対するアレルギー歴の確認も重要です。 手の滑りをよくする目的でコーンスターチのパウダーが手袋の内側に塗布されている「パウダー付き天然ゴム製手袋」では、天然ゴムに直接接触する場合だけでなく、多くのラテックスアレルゲンが吸着しているパウダーがゴム手袋を外す際に空中に飛散し、パウダーを吸い込むことでも鼻粘膜などから感作されるともいわれています。 つまり、植物の生体防御蛋白質群は、幅広い交差反応を引き起こす パンアレルゲンとなり得ます。
症状がひどくなると血圧低下を来すショック症状になる方もいらっしゃいます。
・原因:天然ゴムの採取時や天然ゴム製品の製造過程で加えられた低分子量の化学物質(ゴムの弾性や耐熱性、耐疲労特性などを持たせるために使用される加硫促進剤や老化防止剤など)が皮膚に接触することが原因になります。
これ以上患者数を増やさないためにも、まず正確な知識の普及が必要であると思われます。
黄色に塗られた部分がIgE抗体に対するエピトープであり、キチンに結合するというヘベインの生理活性に必要な部分構造とオーバーラップする割合が高いことがわかりました。
: Pediatr Allergy Immunol, 12, 283-288 2001 ; Schmidt, M. [15] 矢上 健: ラテックス-果物症候群と花粉症に伴う口腔アレルギー症候群との類似点, アレルギーの臨床, 20, 854-860 2000. 重症になると、急激に血圧が下がり、意識障害や呼吸困難に陥る「アナフィラキシーショック」を起こす恐れもある。
。
, 113, 105-108 1997 ; Salcedo, G. このところ医療現場で注目されてきているのが、天然ゴムによるアレルギーであるラテックスアレルギーです。
ラテックス-フルーツ症候群は花粉症に伴う一連の食物アレルギー( 花粉-食物アレルギー症候群)と類似している点が多く、食物アレルギーの原因としては有名ではないような幅広い植物性食品が反応を誘発します。
16また、 合成ゴムでも各種ゴムを作る前のものを言います。
例えば、アボガドは加熱で抗原性が消失するようですが、モモは耐熱性だそうです。
現在は、アレルゲン含有量の少ない手袋も出回っており、合成ゴム製品を選択するなどの対処も有効です。